10代から60代まで約8割が「界隈」に所属、コミュニティ起点の消費が全世代に拡大

tokila編集部

KEEN株式会社は2026年5月19日、10代から60代の男女375名を対象に実施した「界隈における消費行動に関する実態調査2026」の結果を公開しました。

この調査により、約8割の人が何らかの「界隈」に所属していると自覚していることが明らかになりました。

さらに、界隈に所属する人の9割以上が、界隈内の情報を参考に商品を購入した経験があるという結果も出ています。

これらのデータは、「界隈」が若年層だけでなく全世代に広がり、消費行動の基盤となっている実態を示しています。

全世代に広がる「界隈」への所属意識

調査では、「『界隈』に所属しているといえる行動を日常的にしていますか?」という質問に対し、全体の約8割が何らかの界隈に所属している自覚があると回答しました。

年代別に見ると、10代から20代では約9割、30代から40代で約8割、そして50代から60代でも平均して約6割が界隈に所属していると答えています。

これにより、界隈文化が若年層に限らず、世代を問わず広く浸透していることが浮き彫りになりました。

界隈への所属に関するアンケート結果

年代別界隈所属行動の割合

「界隈買い」が購買行動に与える影響

界隈に所属していると回答した人々のうち、約91%が「界隈の情報を参考に商品を購入したことがある」と答え、界隈の情報が購買行動に強く影響していることが明らかになりました。

商品購入において界隈を参考にする理由としては、「情報の専門性が高く、一般的なレビューより詳しく、信頼できるから」(41.2%)や「自分との親和性があり、趣味嗜好やライフスタイルが自分に近いから」(39.7%)が上位に挙がっています。

界隈の情報参考による商品購入経験

商品購入で界隈を参考にする理由

さらに、商品購入の際に参考にした界隈のジャンルでは、女性は「食品・飲料」(44.5%)、「ファッション」(42.2%)、「美容・コスメ」(42.2%)が上位を占めました。

一方、男性は「コンテンツ(映画・アニメ・音楽・ゲームなど)」(56.3%)や「家電・ガジェット」(37.5%)が上位となり、性別で異なる傾向が見られます。

商品購入の際に界隈の情報を参考にしたジャンル(男女別)

年代別に見る「界隈」における消費の個性

年代別の分析では、界隈における消費行動にそれぞれ異なる特徴があることが分かりました。

10代から20代は、界隈への所属期間が短く、月々の支出額が高い層も存在します。

特に20代の26%が「1万円〜3万円未満」と回答し、界隈きっかけの購買が日常化している様子が伺えます。

界隈への所属期間

30代から40代は、所属期間が長く、月々の支出額は控えめな傾向です。40代の45%が「1,000円未満」と回答し、ライフスタイルに合わせてお金の使い方が整理されていると考えられます。

50代から60代は、消費よりも情報収集や人間関係の構築に界隈の価値を見出す傾向があります。60代の55%が「1,000円未満」と回答し、非金銭的な価値を重視している様子です。

界隈関連活動の月平均支出額

界隈に関連する商品への支出額の変化

「界隈」がもたらす幸福度の向上

「界隈に所属することで、あなたの幸福度は変化しましたか?」という質問に対し、6割以上が「向上した」と回答しました。

この結果は、界隈が消費行動だけでなく、心理的な満足度の向上にも寄与している可能性を示唆しています。

界隈所属による幸福度の変化

2026年注目の「界隈」とマーケティングへの示唆

KEEN株式会社は、今回の調査結果を踏まえた「2026年版界隈レポート」を公開しています。

レポートでは、界隈の定義や消費行動の実態に加え、2026年に注目される5つの界隈を紹介しています。

  • 限界OL界隈: 仕事や人間関係のリアルな悩みを共有しつつ、自分磨きも怠らない社会人女性のコミュニティ。

  • ぽこぽこ界隈: 「ぽこぽこ」という効果音とパステル調の演出で、日常Vlogを発信する匿名性の高いコミュニティ。

  • 美容界隈: スキンケア、メイク、ヘアケア、コスメレビューなど、美容に関するあらゆる情報が集まるコミュニティ。

  • 懸賞界隈: 「フォロー&リポスト」などのプレゼントキャンペーンに積極的に参加し、相互フォロー文化が盛んなコミュニティ。

  • ホビ垢界隈: 趣味や推し活の発信を目的とし、ふわふわした加工やガーリーな世界観が特徴の新興コミュニティ。

KEEN株式会社 代表取締役 Founder&CEOの小倉一葉氏によると、界隈は単なるZ世代の流行語ではなく、SNSアルゴリズムによって形成される「新しい情報空間」であり、「文脈によって信頼が形成される情報の集積単位」であると捉えられています。

今後のマーケティングにおいては、「誰が、どの文脈で語るか」の設計が重要であると同社は述べています。

KEEN株式会社は、SNS上の界隈の構造や熱量を独自のデータベース「KEEN界隈DB」で可視化し、ブランドと生活者が自然な文脈で接続されるマーケティング支援を提供しています。

2026年版界隈レポートは、以下のページからダウンロードできます。
2026年版界隈レポートダウンロードページ

KEENの界隈マーケティング支援事例については、以下で確認できます。
KEEN界隈マーケティング支援事例

KEEN株式会社について

KEEN株式会社は、生成AIを活用した“界隈マーケティング”支援サービスを展開しています。

「働く個人が第三のコミュニティを持ち活動することで、様々な『出来ない言い訳』から人々を解放し世界を変えるムーブメントをつくる」をビジョンに、2019年に設立されました。

同社は、特定の興味関心を持つコミュニティ(界隈)の熱量を独自のデータベース「KEEN界隈DB」で可視化・分析し、これを用いたマーケティング支援を行っています。情報セキュリティの国際規格「ISO/IEC 27001」認証を取得しています。

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