
ヘアロス当事者と企業が共に学ぶDEI推進イベント「Discover New Me!」開催
NPO法人Alopecia Style Project Japan(ASPJ)は、株式会社資生堂、株式会社ViewBE(Faview)と共催で、体験型DEI推進イベント「Discover New Me!髪からはじまる『新しい私』の見つけ方」を2026年4月17日にUvance Innovation Studio(富士通運営)にて開催しました。
このイベントには25名が参加し、企業人材、当事者、ヘアメイクアップアーティスト、学生ボランティアが同じ場で交流しました。NPOとスタートアップが共創するDE&I支援の新たなモデルケースとして注目されています。

髪の多様性を知り、外見変化が不利にならない社会を目指す
日本国内では、脱毛症や抗がん剤治療、加齢などにより外見の変化を経験する人々が多数存在します。しかし、企業や社会全体での理解や支援はまだ十分とは言えません。ASPJは設立以来、「外見変化が不利にならない社会」の実現を目指し、当事者コミュニティの運営や企業・学校への講演を行ってきました。
今回のイベントは、ASPJが大手IT企業にプロボノ支援として企業向け営業資料の作成を依頼したことをきっかけに、企業側からの「まずやってみましょう」という提案から実現したものです。資料作成の前に「場」を創るという判断と行動力が、共創の起点となりました。
体験を通じて理解を深めるイベント内容
イベントでは、以下のプログラムが実施されました。
ウィッグ試着体験
資生堂ヘアメイクアップアーティスト神宮司芳子氏によるレクチャーと試着サポート
頭皮・ヘア状態診断(株式会社ViewBEによるAI頭髪チェックサービス「Faview」)
トークセッション(外見変化の当事者体験やDE&Iの現場からの知見を共有)

参加者アンケートでは、約7割が最高評価をつけ、85%以上が「理解が深まった」と回答しました。「興味本位で参加したが、参加できて本当によかった」「実際に触れる体験ができたことで理解が深まった」といった声が寄せられています。
資生堂美容技術専門学校の学生もボランティアとして参加し、当事者への直接サポートを通じて実践的な学びの機会を得ました。学校側からは「特別セミナーとして学生にとって非常に有意義な機会だった」との評価がありました。

NPOと企業が連携する新たなDEI支援モデル
本イベントは、Uvance Innovation Studioの企業の専門性とネットワーク、資生堂とViewBEの美容技術と知識、そしてASPJの当事者とのつながりが有機的に組み合わさった共創の事例です。それぞれの強みが自然な形で結びつき、一方だけでは実現しなかった場が創出されました。
ASPJは、このコラボレーションをパッケージ化し、企業のDE&I推進に向けた講演・研修プログラムとして展開していく予定です。このプログラムは「髪と見た目の多様性」を入口に、職場の心理的安全性やコミュニケーションの課題に向き合う実践型セッションとして提供されます。
企業向けDEI体験型プログラムの提供
ASPJが提供する企業・団体向けのDE&I体験型プログラムは、人事・CSR・DE&I推進・健康推進室の担当者、および社会課題を自社の強みに活かしたい営業・事業開発の担当者に特に推奨されています。
すでに生命保険相互会社での実施実績があり、当事者との対話を通じて「無意識の偏見」を自覚し、問いを立てる力と協働力を磨く研修として高い評価を得ています。ウィッグ体験、頭皮診断、トークセッションなど、企業の課題、目的、規模に合わせてカスタマイズした提案が可能です。
プログラムの詳細やお問い合わせは、ASPJ公式サイトのお問い合わせページから行えます。

NPO法人 Alopecia Style Project Japan(ASPJ)の概要
NPO法人 Alopecia Style Project Japan(ASPJ)は、脱毛症や薄毛などの毛髪の悩みを抱える(ヘアロス)すべての人々が、外見によって不利益を受けることのない社会の実現を目指して活動する非営利団体です。2021年9月に法人を設立し、これまでに累計10,000名以上のイベント参加者に活動を届けてきました。
主な活動内容は以下の通りです。
コミュニティ運営: 当事者や家族が安心してつながれるオンラインコミュニティを運営しています。
DE&I講演・研修: 企業、医療機関、美容専門学校を対象に、外見の多様性(ヘアロス)をテーマとした講演やワークショップを提供しています。
イベント・体験プログラム: ウィッグ試着体験やAIヘア診断など、当事者が「自分らしいスタイル」を発見できるイベントを企業と共催しています。
ヘアロスキッズ支援: 脱毛症などヘアロスを抱える子どもたちを対象とした合宿やコミュニティプログラムを通じて、自己肯定感の育成と家族サポートを行っています。
政策提言: ウィッグ補助制度の拡充に向けた行政・議会への働きかけや、他団体・医療機関との連携コンソーシアム構築に取り組んでいます。
ASPJは、企業との連携を通じて、DE&Iイベントの企画・運営、社員向けウィッグ体験会、外見多様性・アンコンシャスバイアス研修の提供、スポンサーシップ、製品・サービス連携、助成・寄付など、多岐にわたる協働の機会を提供しています。




















