
SHIROが韓国・坪村に新店舗「SHIRO LOTTE DEPARTMENT STORE PYEONGCHON」を2026年6月23日にオープン、伝統素材と持続可能性を融合した空間
コスメティックブランド「SHIRO」は、2026年6月23日(火)に韓国・坪村(ピョンチョン)のロッテ百貨店1階に新店舗「SHIRO LOTTE DEPARTMENT STORE PYEONGCHON」をオープンします。
この新店舗は、韓国の伝統素材である「韓紙」や、紙の製造過程で廃棄されるはずだった「楮ガラ」を内装に活用しています。
自然の恵みを循環させるというSHIROのブランド哲学と、韓国の職人精神が共鳴する店舗づくりを目指しています。
SHIRO、韓国4店舗目を坪村ロッテ百貨店に開設
SHIRO LOTTE DEPARTMENT STORE PYEONGCHONは、安養(アニャン)市の中心部に位置するロッテ百貨店 坪村店の1階に開設されます。これにより、韓国国内では4店舗目の展開となります。
坪村は、ソウル近郊の洗練されたベッドタウンとして知られ、健やかで丁寧な生活を愛する人々が暮らす「日常の街」です。
新店舗では、スキンケアやメイクアップ製品に加え、フレグランスやホームアイテムも取り揃え、地域の生活者が日々の暮らしを豊かに彩る製品を見つけられる場所となることを目指しています。
韓国の伝統「韓紙」が彩る店舗デザイン
SHIROは、韓国での店舗展開を通じて文化への理解を深めるため、フィールドワークを重ねています。その中で、北村(プクチョン)で出会ったのが韓国伝統の「韓紙(ハンジ)」です。
韓紙は、その強靭さ、通気性、保温性から、かつては家一軒を支える道具として活用されていました。しかし、近代化により需要が減少しています。
SHIROは、韓紙のつくり手を訪れ、家具の仕上げとしての活用が伝統を守ることにもつながるという職人の言葉に共感し、新たな店舗づくりの素材として採用しました。

韓紙は別名「百紙(ペクジ)」とも呼ばれ、職人が99回手をかけ、100回目に使う人の手へと渡るという意味が込められています。原料である楮(コウゾ)の枝を切り出し、皮を剥ぎ、叩き、不純物を取り除くという気の遠くなるような前準備を経て、美しい白い紙が漉き上がります。
韓紙の製作過程には機械化が難しい領域が多く、現在も人の手によって多くの工程が完成されています。SHIROは、韓紙の紙漉きの工程にも携わり、繊維を手でちぎりながら重ね合わせ、紙の表面をならさずに素材の特徴を際立たせる仕上げを行いました。

さらに保存性を高めるため染色が施され、「植物の命を紙に移す」という染め作業も、時間と職人の技の積み重ねで成り立っています。このような複数の工程を経て生まれる韓紙は、“一千年生き続ける紙”とも言われる所以です。
染色韓紙を何枚もつなぎ合わせ、什器の側面や扉に利用することで、美しさだけでなく実用性と強度のある素材として活用されています。SHIROは、この文化が消えてしまわないよう、新たな用途を世の中に提案する機会とすることを願っています。
廃棄されるはずだった「楮ガラ」の活用
製品カウンターの側面には、韓紙の工房に積み上げられていたマテリアルが使用されています。これは、伝統的な手漉き韓紙を作る過程で、主原料である楮の皮を剥ぎ取った後に残る「木芯(楮ガラ)」です。本来であれば廃棄されたり燃料とされたりする素材でした。

楮ガラは非常に軽く、乾燥すると高い強度を持ちます。また、むき出しの芯材は空間の湿気やにおいを吸着する天然のフィルターとしても機能する優れた素材です。
人の手により剥がされたつるつるとした表面には、自然木ならではの細かな凹凸や、わずかに残る繊維の質感が、光を当てたときに有機的な陰影を生み出します。木肌のテクスチャーをそのまま縦に連ね、自然素材の持つ曲線や形状を活かし、接着剤を使わずに適したデザインへと落としこまれています。
これらは職人の手仕事へのオマージュとしてカウンター什器へと再生され、自然の恵みを無駄にせず、生活の中で美しく循環させてきた韓国の伝統的な知恵と、SHIROのものづくりの考え方が国境を越えて共鳴する空間を提供しています。
過去の什器を再利用、廃棄物ゼロを目指す取り組み
SHIROは、廃棄物ゼロを目指す取り組みの一環として、お店づくりにおいてもバージン材の使用を極力抑えています。世の中にある端材や廃材にクリエイティブを注ぎ、既存の什器を再活用することで、捨てない、新たにつくり出さない工夫を行っています。
什器の設置においても、金具で固定せずに、将来のリサイクルやリユースを想定しながら作業を進めます。

2025年12月に開催されたTHE HYUNDAI SEOULのPOP UP STOREでも、「借りて返す、そして捨てない」お店づくりに挑戦し、廃棄されるはずだった木製パレットがメインカウンターとして活用されました。その記憶と什器が坪村店へつながり、新たな歴史をつくる什器として再利用されています。
「つくる責任」を考慮し、未来を見据えたお店づくりにSHIROは継続的に取り組んでいます。

空間デザインを手がけるDRAWERS小倉寛之氏
今回、韓国「SHIRO LOTTE DEPARTMENT STORE PYEONGCHON」の店舗設計は、DRAWERSの小倉 寛之氏が担当しています。小倉氏は空間デザインにおいて美しさや利便性を追求すると同時に、「つくる責任」を意識し、未来を考えたプロダクトデザインやクリエイションを行っています。

韓国店舗以外にも、台湾「SHIRO 誠品生活南西店」、香港「SHIRO K11 Musea」、2024年オープンの北海道長沼町の一棟貸し宿泊施設「MAISON SHIRO」、そしてSHIROの東京オフィスも小倉氏が設計を手がけています。
小倉氏は、2011年にインテリアデザイン事務所DRAWERSを設立し、循環し未来につながる創作活動に取り組んでいます。2020年からは、廃材に新たな価値を生み出すプロダクトブランド「wa/ter」の運営も行っています。
SHIROのブランド哲学と今後の展開
SHIROは、「自分たちが毎日使いたいものをつくる」というシンプルな想いからスタートしたコスメティックブランドです。自社内で開発から販売まで一貫して行い、創業当初からエシカルな信念に基づくものづくりを続けています。
厳しい自然が育んだ素材を国内外から見つけ出し、その力を最大限に引き出すスキンケア、メイクアップ、フレグランスアイテムを提案しています。
日本全国に直営店舗を展開するほか、ロンドンや台湾、韓国、香港に実店舗を構え、米国では自社EC、中国では越境ECでの販売を行っています。また、厳選した食材を届ける食のセレクト「SHIRO LIFE」、素材のおいしさを料理で伝えるカフェ「SHIRO CAFE」、SHIROが提案する美しさを最大限体感できるサロン「SHIRO BEAUTY」などの業態も展開しています。
2021年6月からは、SHIROの創業地である北海道砂川市にて、工場の移転新設と市全体の活性化を目指すまちづくり「みんなのすながわプロジェクト」を推進しています。2023年4月には新工場と付帯施設を含む「みんなの工場」をオープンしました。
ブランド誕生から15周年を迎えた2024年には、ものづくりとお店づくりにおいて、すべての資源の価値を見つめ直す「SHIRO 15年目の宣言」を表明し、地球の未来のために廃棄物ゼロを目指すことに取り組んでいます。また、「SHIROリユースプロジェクト」が始動し、使用済みガラス容器と衣類を回収しています。
今後も、2025年11月には「みんなの工場」の敷地内にイノベーティブレストラン「MORISHIRO」を、2027年1月には宿泊施設「みんなのホテル」とサービス付き高齢者向け住宅「みんなのおうち」で構成される「PARK SHIRO」をオープンする予定です。
店舗情報
店舗名|SHIRO LOTTE DEPARTMENT STORE PYEONGCHON
開店日|2026年6月23日(火)
所在地|京畿道安養市東安区市民大路180(虎渓洞1039)1階
営業時間|月 - 木 10:30-20:00 / 金 - 日 10:30 - 20:30
*定休日は、施設ホームページをご覧ください。取扱製品|スキンケア・メイクアップ・フレグランス・ホーム
施設HP|ロッテ百貨店 坪村店




















