
ロレアル、ビバ・テクノロジー2026で美の未来を提示 AIと科学が導く革新
ロレアルグループは、2026年6月17日から20日にパリで開催された欧州最大級のテクノロジーイベント「ビバ・テクノロジー」に参加しました。同イベントの10周年を記念し、ロレアルは「ビューティーオデッセイ(美の旅路)」をテーマに掲げ、テクノロジー、データ、AIの力を活用した美の未来を「プログラミング」する最新のイノベーションを発表しています。
同社グループのチーフ・デジタル&マーケティング・オフィサーであるアスミタ・ドゥベイ氏は、「美のコンシューマージャーニーは、LLM(大規模言語モデル)が新たな入り口となるにつれて根本的な変化を遂げています。私たちはAIを活用し、消費者とマーケター双方のために、美のコンシューマージャーニーを再構築しています」と述べています。
ロレアルが示す「ビューティーオデッセイ」
ロレアルは、1世紀以上にわたる美における科学的な専門知識と、無限の創造性、そしてテクノロジー、データ、AIの専門知識を組み合わせることで、美の未来を定義しています。来場者は、ギリシャ語で「最も美しい」を意味する「Καλλίστη」にちなんで命名されたインスタレーション「KALLISTÉ(カリステ)」に迎えられました。
KALLISTÉは、人間の芸術センスとAIイメージングを融合させ、ロレアルの先進的なビューティーテックイノベーションへと来場者を導くダイナミックな視覚ガイドとして機能するとのことです。
AIが変革する消費者とマーケターのジャーニー
消費者の美との関係性は、AIによって新たな段階へと移行しています。ロレアルは、消費者一人ひとりと感情的に深くつながりながら、美のコンシューマージャーニーを変革する取り組みを進めています。
美の対話とコンテンツ創造
ビューティー・ナレッジ・グラフ: ロレアルの116年間の専門知識を、WhatsApp上の「ビューティージーニアス」、AIケアエージェント、Noliのマルチブランド推奨など、消費者がすでに利用しているプラットフォームに提供します。人間の理解、科学的専門知識、AIを活用したインテリジェンスが一体となって機能するとのことです。
CreAItech(クリエイテック): ロレアルの社内生成AIコンテンツプラットフォームは、Google、Adobe、Seedanceのモデルを搭載し、ブランドアセットを大規模に生成することで、マーケターがブランドへの愛着を築くことを可能にします。現在、責任あるコンテンツ作成をサポートするためのCO₂排出量推計機能も内蔵されています。
文化に根ざしたブランドストーリーテリング
ビューティーテイメント: ロレアルのブランドを文化が創り出される中心に据えるアプローチです。映画『プラダを着た悪魔2』に登場するロレアル パリや、ポップアイコンのマイリー・サイラスがメイベリン ニューヨークのジングルを再解釈した事例などが挙げられます。
ロレアリスター: ロレアルは世界中で50万人ものクリエイターと提携しています。ロレアリスターズプラットフォームは、マスタークラスや独占的な体験を通じてクリエイターの長期的な育成に投資し、美への真の情熱に報いることで、より深く長期的なパートナーシップを構築するように設計されています。
髪の科学を解き明かすテクノロジー
ロレアルは、あらゆる髪質に対応するパーソナライズされたヘアサービス、診断ツール、トリートメント、スタイリングツールを提供するために設計された、新世代のビューティーテックイノベーションを通じて、髪を新たな視点から解読しています。
パーソナライズされたヘアケアの進化
ヘアデジタルツイン: ロレアルのユニバーサルヘア分類モデルと世界最大のヘアサイエンスデータベースに基づいて構築された3D仮想繊維モデルです。分子スクリーニングを3倍高速化し、あらゆる髪質にわたる性能を予測することで、インクルーシブで高性能な製品開発を加速させることを目的としています。
K-SPA – ケラスターゼ: 究極の頭皮とヘアスパ体験を提供するサービスです。すべてのトリートメントは、すでに9,000のサロンで使用されているAI搭載診断カメラ「K-SCAN」から始まり、変革的な結果と最高のウェルネス体験を提供するマルチテックデバイス「K-STATION」が続きます。
ロレアル ライトストレート™ + マルチスタイラー: 特許取得済みの近赤外線技術を使用し、熱エネルギーに頼るのではなく、髪の内部の水素結合を再形成することで、あらゆる髪質をスタイリングする先進的なスタイリングツールです。より低い温度で、より少ないダメージで、より良い結果をもたらすとしています。
ロレアルグループ副CEO兼リサーチ&イノベーション テクノロジー責任者のバーバラ・ラヴェルノ氏は、「当社が今年ご披露するイノベーションは、1世紀以上にわたる比類ない美の科学的な専門知識が、テクノロジー、データ、AIのあらゆる可能性と邂逅した時に何が実現できるかを示しています」とコメントしています。
肌の長寿科学と予防的アプローチ
ロレアルは、画期的な科学を用いて肌の老化にまつわる生物学を理解し、マッピングし、ターゲットとすることで、スキンケアを「修復」から「予防」へと移行させる取り組みを進めています。
スキンケアの新たな地平
ヒト皮膚バイオエンジニアリング: オレゴン大学との共同研究です。40年間の皮膚再構築の専門知識に基づいて、ロレアルの「エピスキンテック」は、先進的な3Dプリンティングプロセス(メルトエレクトロライティングとして知られる)を使用して、生物学的に老化させた組織モデルを培養します。これにより、研究者は、化粧品の成分が生活者の手に届く前の段階で、皮膚構造を内部から真に回復できるかどうかをテストできるとしています。
ロレアル ロンジェビティ インテグレーティブ サイエンス™による皮膚の生物学的年齢の理解: ロレアル独自の「ロンジェビティAIクラウド™」は、260以上のバイオマーカーを分析し、生物学的レベルで皮膚の健康をマッピングすることで、物理的な試験の開始前に特定の成分の影響を正確に予測します。これは、スキンケアを「修復」から「予防」へと移行させることを目的としています。
高解像度イメージングによる皮膚の解読: 医療グレードの精度で、コラーゲン構造、組織構造、細胞老化を非侵襲的に明らかにする、リアルタイムの高解像度3D画像を生成する特許取得済みのイメージング技術です。
スキンバイオテックアクティブ: フランスのスタートアップ企業Microphytとの提携により、微細藻類の適応生物学を活用して次世代の長寿活性成分を開発し、持続可能なバイオテクノロジーと、ロレアルのグリーンサイエンスの専門知識を融合させます。
ランコム セルバイオプリント x アプソリュ ロンジェビティ MD x LED フェイスマスクによる美のプロトコル: 完全な長寿ルーティンです。セルバイオプリントは肌を分析し、その生物学的年齢を判断し、最適なソリューションを特定します。アプソリュ ロンジェビティ MDとLEDフェイスマスクがこの一連のルーティンを完成させます。このマスクは、従来のマスクでは実現できなかったレベルのフィット感と柔軟性を有するわずか2mm厚の透明素材で作られ、顔と目元用があり、LEDのリーディングカンパニーであるiSMART Developmentsと共同開発され、2027年に全世界で販売される予定です。
ロレアルのイノベーションの詳細については、以下のプレスリリース資料をご確認ください。




















