
「POLA presents BALLET TheNewClassic 2026」全公演完売で閉幕、バレエの新たな可能性を提示
2026年7月30日(木)から8月2日(日)まで新国立劇場中劇場で開催された「POLA presents BALLET TheNewClassic 2026」は、全6公演がソールドアウトとなり閉幕しました。
本公演は、バレエとクリエイターを融合させ、古典バレエを現代的に再解釈するコンセプトを掲げています。2022年、2024年の公演に続き、今回で3回連続の全公演完売を達成しました。
「BALLET TheNewClassic 2026」全公演完売の反響
「BALLET TheNewClassic」は、クリエイティブディレクションを井上ユミコ氏、プロデューサーを堀内將平氏が務めています。
2026年のコンセプトは「躾の良い不良たち」。古典的なバレエ技法で培われた身体美を、国境を越えて活躍するクリエイターたちと共に新たな形で表現する試みです。
照明・空間デザインは久松夕香氏、衣裳はスタイリスト小嶋智子氏の監修のもと、第1部を工藤花観氏(KAKAN)、第2部を砂川卓也氏(mister it.)が手掛けました。
メイクアップデザインはYoko Minami氏、ヘアデザインはNORI TAKABAYASHI氏(YARD)、宣伝美術は石井勇一氏(OTUA)、編集・ライターは富永明子氏(サーズデイ)が参画し、全8作品が披露されました。

個性豊かな演目とクリエイターの共演
公演は、リオン・ワトリー氏振付による『444』で幕を開けました。スモークと光線に包まれた飯島望未氏が、その振付を神々しく表現し、会場の雰囲気を一変させました。

続いて披露されたのは『眠れる森の美女』よりローズ・アダージョです。中村祥子氏を7人の男女が囲むこの作品では、従来のオーロラ姫の設定を超越し、これまでの人生の輝きを放つ崇高な女性像を描き出しました。
生花の赤い薔薇が舞い散る舞台上では、秦絢子氏の編曲によるピアノ演奏が会場を静かに包み込みました。

人形に恋する青年を描いた古典バレエ作品を現代社会に落とし込んだのは『Coppélia』です。横山瑠華氏演じるAI(アンドロイド)に恋する、南江祐生氏演じる純朴な男子の物語が描かれました。
Shaun Kono-Peck氏の作曲によるアブストラクトな音楽と、久松夕香氏による近未来的なライティングが観客を異世界へと誘いました。

一転して熱量が高まったのは『ドン・キホーテ』です。ソ・ユンジョン氏と三宅啄未氏、佐々晴香氏と北井僚太氏の2組が日替わりで熱演を繰り広げました。
激しく放たれるジャンプやターンの数々に、会場からは絶え間ない拍手が送られました。


その余韻から一変、幻想的な鏡面世界が広がったのは『白鳥の湖』第2幕よりアダージョです。日髙世菜氏と中島瑞生氏が演じる2羽の白鳥は、男性を人間の王子とする従来の設定を書き換え、新たな解釈を見せました。
全身タイツの衣裳が長身の身体美を惜しみなく見せ、ステージを囲む多数のアクリル板に映り込み、鏡面で複写されたかのように幾重にも広がりました。

暗闇からチェロの音色が響きわたり、舞台は一気に緊張感に包まれました。『Charles』では、羊毛に包まれて登場する吉山シャール・ルイ氏が、チェリスト大宮理人氏が奏でる重く激しい旋律に乗せて力強さを見せました。

第1部の最後を飾ったのは三森健太朗氏です。弾けるようなヘアメイクと衣裳で登場し、シンガーMARISA氏が自らアレンジを手掛けたゴスペル音楽『Every Time I Feel The Spirit』の熱唱に乗せ、圧巻のパフォーマンスを披露しました。
会場はまるでライブのような盛り上がりを見せ、第1部が幕を閉じました。

第2部「BALLET Lesson」と空間演出
第2部「BALLET Lesson」は、劇場を稽古場に見立てた構成で展開されました。バレエダンサーが日々スタジオで取り組むレッスンをモチーフに、12名のダンサーが一堂に会し、次々とテクニックを披露する内容です。
聴き馴染みのあるチャイコフスキーのバレエ楽曲を舞台上のDJ 1,2氏がリミックスし、合間には秦絢子氏によるピアノ演奏が響きました。古典作品のアイコニックな振付をステップに取り入れながら、まるでダンスバトルのように個々のダンサーの個性を際立たせる演出に、客席からは終始拍手や歓声が寄せられました。


舞台上だけでなく、会場ホワイエも公演の世界観を表現する空間として演出されました。
エントランスを彩ったのは花道家・上野雄次氏です。バレエ衣裳と樹木を融合させた作品が来場者を出迎え、会場内には第1部の演目『ローズ・アダージョ』から着想を得て、上野氏が独自の感性で表現した作品「薔薇の物語」が展示されました。
演目の合間にはチェロのオリジナル音源が客席空間を満たすなど、新しい定番(New Classic)への探究が細部にまで散りばめられた公演となりました。
特別企画展「生命のかたち」をポーラ ギンザで開催
公演後も、POLAと「BALLET TheNewClassic」のコラボレーションによる特別企画展「生命のかたち」が開催されています。
この企画展は、2026年9月13日(日)までポーラ ギンザ1F(東京都中央区銀座1-7-7)にて開催されます。
本展では、井上ユミコ氏が撮り下ろした、ポーラ最高峰ブランド「B.A」のデザイン過程で生まれたモックアップと、出演ダンサーたちの身体美を捉えた写真作品が展示されています。本公演に出演したダンサーたちの新たな魅力と再び出会える特別な空間です。

「生命のかたち」企画概要
日時: 2026年8月5日(水)~9月13日(日) 10:00~19:00(営業時間に準ずる)
会場: ポーラ ギンザ 1F (東京都中央区銀座1-7-7)
内容:
写真家/井上ユミコ氏による撮り下ろし作品のパネルおよび写真布タペストリー展示
B.Aの軌跡を辿るデザインモックアップ展示
B.AとBTNCクリエイティブストーリーの放映
B.A ローション タッチアップによるブランド体験
出演ダンサーとクリエイター陣
DANCERS
飯島望未、北井僚太(ポーランド国立バレエ団/プリンシパル)、佐々晴香(ベルリン国立バレエ団/プリンシパル)、ソ・ユンジョン(アメリカン・バレエ・シアター/ソリスト)、中島瑞生(新国立劇場バレエ団/ファースト・アーティスト)、中村祥子(K-BALLET TOKYO/名誉プリンシパル)、南江祐生(東京バレエ団/ソリスト)、日髙世菜(K-BALLET TOKYO/プリンシパル)、三森健太朗(ウィーン国立バレエ団/プリンシパル)、三宅啄未(アメリカン・バレエ・シアター/ソリスト)、横山瑠華(テューリンゲン州立バレエ/プリンシパル)、吉山シャール・ルイ(チューリッヒ・バレエ/プリンシパル)、杉野慧、鈴木亜美、中島駿野、仲村啓(新国立劇場バレエ団/ファースト・アーティスト)、二階堂由依、西口直弥、渡部義紀
MUSICIANS
チェロ:大宮理人、ゴスペル:MARISA、ピアノ:秦絢子、DJ:DJ 1,2
CREATORS & STAFF
振付:リオン・ワトリー(『444』)、ウィリアム・デュガン(『Every Time I Feel The Spirit』)、堀内將平ほか
衣裳監修:小嶋智子
衣裳デザイン(第1部):工藤花観(KAKAN)
衣裳デザイン(第2部):砂川卓也(mister it.)
メイクアップデザイン:Yoko Minami
ヘアデザイン:NORI TAKABAYASHI(YARD)
ピアノ(編曲・演奏):秦絢子
チェロ・作曲(『Charles』):大宮理人
作曲(『444』『Coppélia』):Shaun Kono-Peck
照明・空間デザイン:久松夕香
会場装花:上野雄次
宣伝美術:石井勇一(OTUA)
編集・ライター:富永明子(サーズデイ)
クリエイティブディレクション:井上ユミコ(ALEXANDRE)
プロデューサー:堀内將平(NewClassic)
主催:「BALLET TheNewClassic」実行委員会




















