動画付◆わかりすぎる!プロが教えるファンデーションの正しい塗り方
ほぼ毎日行うベースメイク。とはいえ、ファンデーションの塗り方は”なんとなく自己流”になってしまいがち。カバーしたいあまり厚塗りになったり、崩れが気になったり・・・大人の肌ほど、そんな悩みが増えてくるはず。基本は知っているつもりの人も、プロが教えるベースメイクの正しい手順とコツを今こそおさらい。見た目の美しさや持ちのよさなど、塗り方ひとつ見直すだけで、肌はもっとキレイになります!
女性誌、広告、CMなどを始め、多くの女優やタレントのヘアメイクを担当。メイクが苦手な人も”なるほど!”と実感できる分かりやすいメソッドが人気で、モデルや美容業界からの支持も多数。著書に、『自分史上最強にかわいくなる! 一重&奥二重さんの劇変メイクブック』(KADOKAWA刊)など。
kash* / PIXTA(ピクスタ)
ファンデーションには「リキッド」や「パウダー」、「クリーム」タイプなどがあります。種類など詳しく知りたい場合はこちらの記事を参照して。
これ知ってないと恥! ファンデーション&下地の超基礎知識まとめ
(↑をクリックすると記事へ飛びます)
さて、どのタイプのファンデーションを使う場合でも、事前に下地を塗るのが鉄則。
下地を塗ることで、ファンデーションの密着や持ちが高まるばかりか、肌色を補正して明るく見せる役割も果たすため、仕上がりに透明感が生まれます。
「スキンケアの段階でしっかり保湿を行ってから、下地を塗り始めましょう。下地→ファンデーション・・・・・・と重ねていくわけですが、それぞれをミルフィーユのように薄膜で重ねるのが理想。厚塗りすると、最初はカバーできたとしても、時間が経つとシワっぽくなり老けた印象に見えるし、崩れやすくなってしまいます。薄膜で重ねるには、スキンケアの段階でしっかり保湿を行ってから下地を塗り始めるのがコツ。スキンケアで肌の潤いをきちんと整えておけば、下地の量も少なく済みます」(新見さん)
両頬と額に、下地を点置きします。全顔に対して塗る量はこのくらいでOK。乾燥しやすい大人の肌には、保湿効果の高い下地がおすすめ。
顔の内側から外側に向かって、下地をのばしてよくなじませます。顔の外側へ向かうほど薄づきになるように仕上げると、自然と立体感が出ます。
今回、塗り方のおさらいをするのは、ファンデーションの中でも代表的な「リキッドファンデーション」と「パウダーファンデーション」です。
ここでまず、下のチャートに注目! 下地から始まるベースメイクですが、リキッドタイプを使う場合は、その後にルースパウダーを重ねて仕上げるのが定番。最後にお粉をふんわり重ねることで、ファンデーションがより密着し、仕上がりが美しく、また崩れにくくなるからです。
パウダータイプを使う場合は、基本的にはそれだけで完結します。
「シミやくすみ、クマなど、肌トラブルが目立ちがちな大人の肌にこそ、コンシーラーもぜひ使ってほしいです。リキッドorパウダーのファンデーションによって、コンシーラーを投入する順序が変わってくることも覚えておきましょう」(新見さん)
みずみずしさやツヤ感が魅力のリキッドファンデーション。最近では美容液のようにスルスルと塗りやすいものが多く、カバー力も高め。
「顔の端から端までビッチリと塗ってしまうのは、厚塗りに見えやすくNG。人の顔は、中心をキレイにすると全体までキレイに見えるもの。目安としては、顔の上に逆三角形をおき、その三角の中をキレイにするつもりで塗る量を調整してみて。量は、顔の外側に向かうほど、”うっすらついている”くらいがちょうどよいバランスです」(新見さん)
リキッドファンデーションを手のひらにとります。量は直径1cm大くらいで全顔分。量が多すぎると崩れやすく、厚ぼったさから老けた印象に見えるので注意。
リキッドを頬にのせます。のばす方向は、顔の内側から外側に向かって。頬全体に、放射状になるように塗り広げていきましょう。
目の下の、シミやソバカスなどが気になる部分には重ね塗りを。リキッドをさらに少量のせ、カバーしたい部分にのみ重ねていきます。
頬に塗るときのポイントは、なじませながら軽くたたくようにすること。タッピング効果で密着度合が上がり、さらに血行が高まってハリ、ツヤのある仕上がりに。
ここから、細かい部分も塗っていきます。上まぶたは、指に残っている少量のリキッドで充分。ここに塗らない人もいますが、塗った方がアイシャドウの発色が断然キレイ!
口の周りは、タッピングしながら少し引き上げるような塗り方を意識して。このように塗ると、時間が経つと乾燥でシワっぽく見える口元に、ピンとしたハリ感が生まれます。
塗り忘れがちな鼻の下にも、少量のリキッドをなじませます。唇をすぼめ、鼻の下の皮膚をのばしながら塗るとムラになりにくいです。
額は、中央から外に向かって。生え際に向かうほど薄くなるように広げると、顔全体がのっぺりせず、自然な立体感が出ます。
額から、そのまま鼻筋に下りて塗ります。小鼻まわりも指の腹でトントンとなじませて。これでリキッドファンデーションが終了!
続いてコンシーラーが登場。乾燥しにくくなじませやすいリキッドタイプを使います。くすみなどが目立ちやすい目の下の三角ゾーンに、3本ラインを引くようにのせて。
指の腹でやさしくたたき込みながら、なじませます。目尻の切れ込みの部分は、影が落ちて暗く見えやすいので、ここにも忘れずに塗りましょう。
最後にルースパウダーを重ねます。まず、パフに粉を含ませたら、余分な粉を落として。その後、肌を軽く押さえるようにのせていきます。粉をのせるのは全顔でなく、崩れやテカリが目立ちやすいTゾーン部分を中心に。小鼻横など細かい部分は、パフを折り曲げると簡単。
頬のハリ、ツヤともに美しい、上質な肌が完成です!
パウダーファンデーションは、パフをすべらせるだけで均一につけられるため、簡単&お手軽。コンパクトタイプで持ち運びやすく、外出先での化粧直しにも便利です。
「パウダーは、リキッドに比べふんわりとしたセミマットな質感になり、きちんと感のある肌に仕上がります。扱いやすいのでどんどん重ねてしまいがちですが、少量をスポンジで細かく丁寧になじませていくことが、綺麗に仕上げる秘訣です』(新見さん)
①下地を塗った後に、まずはコンシーラーで目元をカバー。色ムラトラブルが出やすい目の下の三角ゾーンに、リキッドタイプのコンシーラーを指の腹でよくなじませます。
1回にスポンジにつける量は、パフの1/4くらいが適量。多くとりすぎるとそのまま肌にベタッと厚くついてしまうので気をつけて。
頬の内側から外側に向かってスポンジを軽くすべらせます。コンシーラーを塗った目の下は、皮膚がよく動きシワになりやすいため、この部分にはファンデーションを重ねないようにしましょう。
口の周りは、外側へ軽く引き上げるような塗り方で。筋肉の流れに沿って塗ると、ムラになりにくいです。
あごは、上から下の方向にサッとひと塗り。ここに毛穴や色ムラが目立つ人もいるので、塗り忘れないように。
ここで、再びスポンジにパウダーをプラス。額は、中央から外側に向かってのばしていきます。生え際はうっすらでOK。
額からの流れで、鼻筋に沿ってスーッと下りてきます。鼻全体を軽くなでたら、次は細部の仕上げへ。
細かい部分はスポンジを折り畳んで塗りましょう。パウダーをつけ足し、小鼻周りの毛穴や赤み、口角の影などを軽くたたき込むような塗り方でカバー。
ソバカスやシミが目立つ目の下も同様に。左右にすべらせる塗り方ではなく、スポンジを小さく持ってスタンプの要領でトントンと重ねていきます。
目の下から頬にかけてのエリアは、特に明るくツヤやかに見せたい場所。この部分のみ、スポンジの端を持ってパタパタと磨くような塗り方を加えると、肌表面がよりなめらかになってツヤが高まります。
ふんわり&キレイめな印象のセミマット肌に!
今回使ったアイテムは以下↓の記事で詳しく解説しています。
プロ推薦!美しいベースメイクをつくる、最強ファンデ&下地ベスト10
できるだけ廃番になりにくい、スタンダードな下地&ファンデーション&お粉を厳選したので、ぜひ読んでみて。
Hair&Make up/CHIAKI NIIMI
Photo/MIKA
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