「ブラシ1本で肩こり解消」「シリコンは悪者?」ヘアケア品の選び方
シャンプー、コンディショナー、トリートメントにヘアパック…細分化が進むヘアケアアイテム、どれをどう使うべき?まずはそれぞれの特徴を理解し、何を優先的に選ぶべきかマスターしましょう。インバスアイテムを軸にヘアブラシ、ドライヤーのチョイス次第で、髪は劇的に美しく生まれ変わります!
数あるインバスアイテム、上手に取捨選択を
バスタイムのヘアケア、あなたは何を取り入れていますか?シャンプー後はコンディショナー?それともヘアパック?いろいろ使っているのに、一向に髪質は向上しない・・・という人は、それぞれのアイテムの役割を整理して、髪質に合ったアイテムだけを上手に取り入れていきましょう。
まずは最近、雑誌などで目にすることが多い、プレ用シャンプー。これは、髪を洗う前に頭皮に馴染ませ、軽くマッサージを加えることで、事前に汚れを浮かせる効果があるものです。頭皮ケアが注目される昨今、よりクリーンな頭皮を手に入れたい人に人気のアイテムといえるでしょう。
ただし、プレ用シャンプーは使わずに一般的なシャンプーで洗うだけでも、汚れはしっかりオフできます。というのも、シャンプーはそもそも、頭皮を洗うためのもの。わざわざ2本使いしなくても、通常の汚れはノーマルタイプできちんと洗浄できるのです。スタイリング剤をたっぷり使用した日や、頭皮に皮脂や汗の汚れを強く感じるときは、プレ用シャンプーを取り入れてみるとよいかもしれません。
コンディショナーは表面、トリートメントは内部に
では、コンディショナー、トリートメント、ヘアパックの違いはなんでしょう。「よくわからないけど、髪によさそうだから全部使っています」という女性、実は少なくないのが現実です。これらの違いと使い方について、人気ヘアサロン・MAGNOLiA(マグノリア)の美容師で、ヘアケアマイスターの称号を持つSHINさんに伺ってみました。
「コンディショナーは髪表面をコーティングする目的のアイテムで、指通りをよくしたい方にベストです。ダメージをあまり感じていない方は、シャンプー後はコンディショナーだけで十分です。
一方、トリートメントは、髪の内部に栄養を浸透させるものです。パサつきや広がり、カラーの退色が目立つなど、見た目にダメージが感じられる髪は、内部の成分が流失した状態ですから、トリートメント剤で栄養を補う必要があります。
そしてヘアパックは、トリートメントより栄養成分が濃いものです。週に1~2回、ディープケアとして使用すると効果が高まります」
これらのアイテムも実は、大量に使いすぎるのは禁物!髪によさそうだから・・・となんでもつけてしまうと、その後のブローが決まらない、頭皮に汚れが残ってベタつくなど、かえってバッドコンディションを招いてしまうのです。これでは本末転倒。必要なものだけチョイスすることが、ヘアケアだけではなく、美しいヘアデザインを手に入れる秘訣にもつながります。
シリコンは怖いもの?実はダメージ対策に効果的
最近は「とにかくシリコンは悪者!」といった風潮がありますが、そもそもシリコンとはどんなものなのでしょうか。
「シリコンは、髪のコンディションをよい方向に傾ける“補修成分”のひとつです。ヘアケア商品の裏にある成分表にジメチコン、シクロメチコン、アモジメチコンなどと表記されていれば、これがシリコン成分です。
昨今は、“シャンプーは頭皮を洗うもの”という認識が広まった一方、“シリコンが頭皮の毛穴を塞ぐのでは?”と不安に感じる方が増えました。しかし、ヘアケア成分に配合する化学成分は、専門機関による安全性が確認されていますし、すすぎで簡単に流れます。
むしろ、傷んだ毛髪を補修したりパサつく髪の指通りを良くする働きに長けていますから、トラブルに応じて賢く取り入れても問題ない成分といえます」(SHINさん)
実際、有名美容師が開発に関わるヘアケアブランドの中には、“シャンプーはノンシリコンですっきり、トリートメントはシリコン入りで十分に修復”、そんなコンセプトを掲げたラインも存在します。化学成分についてはデメリッドばかりでなく、メリットも理解した上で、冷静に商品を選ぶことが重要です。
シャンプー剤の選び方で、髪の美醜が分かれます
インバスのアイテムが増えることで、“洗い流してしまうシャンプー”より、“栄養を浸透させるトリートメント”に、お金も時間も掛けていませんか。
しかし、ここに落とし穴が!実は、粗悪なシャンプー剤を使っていると、髪のきしみが進行して、その後にトリートメント剤を使ってもケアが追い付かない状態に陥ってしまいます。「ホームケアを充実させているつもりなのに、髪の状態が一向によくならない・・・」という人は、シャンプー剤を今すぐ見直しましょう。
では、理想的なシャンプーとはどんなものでしょう。SHINさんによると、シャンプー剤は大きく<石鹸系>、<アルコール系>、<アミノ酸系>の3つに分かれており、ダメージ対策が目的ならアミノ酸系をオススメしているそう。
「アミノ酸系シャンプー剤は、洗浄力や刺激がマイルドで、頭皮や髪に対してやさしいのが特徴です。実は、頭皮の汚れは6割以上がすすぎによって落とせます。つまり、シャンプー剤に強すぎる洗浄力は必要ないということです。
洗浄力が強すぎると、頭皮の皮脂が落ち過ぎてフケやかゆみの原因となることも。また、失われた皮脂を補充しようとして、頭皮の内側から皮脂が過剰に分泌し、ベタつくなどのトラブルが起こりやすいです。注意しましょう」
アミノ酸系シャンプーは、成分表の最初の方に「グルタミン酸」、「グリシン」、「アラニン」などと表記されています。成分表は配合率の高いものから表記するため、アミノ酸系成分が10番目以内に表記されているものがよいでしょう。
また、良質なシャンプーは使用感が違います。泡立てたときのキメが細かい、たっぷりすすいでもきしみ感がほとんどない、などを感じられるものは、アミノ酸系の中でもおすすめの商品です。ひと月以上使うとブローがしやすく、まとまり感やボリュームがグッとアップするほか、人によってはインバスはシャンプーのみで済むことも。美髪を手に入れたいなら、まずはシャンプー剤のセレクトにこだわるべきといえるでしょう。
サロン専売品にリピーターが多い訳
サロンで行うシャンプーの爽快感、トリートメント後のプルンとした潤い・・・こういった満足感はプロのテクニックによって体現するものですが、同時にプロダクツの品質のよさも関係しています。
サロン専売のヘアケア品は、配合成分の濃度が高いことと、ヘアデザイン(スタイル)の再現性が高いことが大きな特徴です。実は、サロンで使われるヘアケア剤の多くは、開発に日本のトップ美容師が関わることが多く、成分のチョイスから、量、使用感、洗いあがり、その後のデザインの再現力に至るまで、数多くの美容師が事細かく検証しています。メーカーサイドだけでつくるのとは違い、現場の声を反映させた製品だからこそ、かゆいところに手が届く、優秀な商品が多いといえるでしょう。
もし、あなたが本気で髪質を変えたいと思うなら、信頼できる美容師さんのアドバイスのもと、まずはシャンプーを購入してみましょう。悩みの多い髪だとしても、1本使い終わる頃には「別人の髪みたい!」と感じるほど、髪が生まれ変わっているかもしれません。
高品質のブラシを1本手に入れましょう
自分専用のヘアブラシを持っていますか。優れたブラシは、それ1本で髪にツヤを与えたり、頭皮を活性させるなど、数多くのメリットがあります。ぜひ毎日のお手入れにヘアブラシを使ってみましょう。
ここで注目すべきは、毛の素材。ナイロン、樹脂、天然毛などがポピュラーですが、持っていて損はないのが、動物の毛でつくる天然毛のブラシです。毛そのものに適度な油分が含まれているため、ブラッシングをするたびに髪にツヤを与えてくれるのです。
中でも豚毛を使ったものは歴史も古く、静電気が起こりにくいのが特徴。それより高価なものになると猪の毛を使用したブラシがあります。豚毛に比べて毛が硬く、髪にしっかりかかります。
使い方は、頭皮から毛先までまんべんなくとかすこと。頭皮に程よい刺激を与えることで頭皮活性が期待できますし、頭皮についている天然の皮脂が髪に行き渡ることで、コーティング効果が高まります。
また、パソコンやスマートフォンなどを使い続けていると、頭や首、眼球が凝り固まったように感じませんか。こういった悩みを解消する一つの方法が、実は髪をブラッシングすること。すっきりリフレッシュできるので、最近ではお気に入りのブラシをオフィスに常備する人も増えているそうです。
熱ではなく風で乾かすドライヤーが安心
さて、インバスアイテムやブラシを良質なものにチェンジしても、ドライヤーに対して無頓着では台無しです。「ドライヤーは髪が傷むから、自然乾燥後にブローする程度」という声もチラホラ聞きますが、これもまた問題です。
なぜなら、濡れた状態の髪は雑菌が繁殖しやすく、キューティクルが開きっぱなしの状態のため、非常に傷つきやすいもの。ドライヤーで乾かすことで、これらのトラブルから髪を守ることも必要なのです。
ただし、髪は熱に弱いのも事実。最近ではイオンドライヤーが定番となりましたが、これの特徴は熱によるオーバードライを防いで、パサつきやゴワつき、静電気から髪を守ってくれること。髪そのものが柔らかく、ツヤっぽい仕上がりになれます。
さらに一歩進んでよりよい商品を見つけるコツは、風力の強いものを使用すること。SHINさんによると、「熱ではなく、風の力で乾かすことで、短時間でドライが可能になり、必要以上に熱ダメージを受けずに済みます」とのこと。
毎日使うドライヤーは、ヘアケア機能に長けたものをチョイスして、内側からプルンと弾む健康毛に仕上げたいものです。
【取材協力】
MAGNOLiA www.hairmake-magnolia.co.jp
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