「赤ら顔」は「酒さ」だけではない? 8割が知らない4つのタイプと正しい対処法を専門医が解説
医療法人社団鉄結会は、全国の20~50代の男女300名を対象に「赤ら顔の認識と対策」に関するアンケート調査を実施しました。
この調査で、多くの人が「赤ら顔」の原因やタイプについて正確に把握していない実態が明らかになっています。
「赤ら顔=酒さ」という一般的な認識に対し、医学的には主に4つのタイプに分類され、それぞれ適切な治療法が存在すると同社は説明しています。
約8割が赤ら顔のタイプ分類を知らない実態
医療法人社団鉄結会が2025年12月5日から12月15日にかけて行ったインターネット調査によると、赤ら顔について「体質的なもので治らないと思う」と回答した人が31.0%を占めました。
また、「肌が敏感なだけだと思う」が24.3%、「原因がわからない」が22.7%と続き、「酒さという病気だと思う」と回答した人は18.7%にとどまっています。
この結果は、多くの人が赤ら顔の正確な原因を特定できていない現状を示しています。

さらに、赤ら顔が「複数のタイプ」に分類されることを知っているかという質問に対しては、76.7%の人が「知らない」と回答しました。
一般的に、赤ら顔には医学的に異なる原因とタイプがあるものの、その知識は広く浸透していないことが示唆されます。

赤ら顔が気になった際の対策については、複数回答で「市販の化粧品でケアしている」が52.3%で最も多く、「生活習慣を改善している」が38.0%でした。
一方で、「皮膚科・クリニックを受診した」と回答した人は14.7%に留まり、専門家への相談は少ない傾向にあることが明らかになりました。

皮膚科医が解説する赤ら顔の4タイプ
アイシークリニックの髙桑康太医師は、今回の調査結果を受けて、「多くの方が赤ら顔のタイプ分類を知らず、セルフケアに頼っている実態が明らかになりました。実は、赤ら顔は原因によって大きく4つのタイプに分類され、それぞれ治療法が異なります」とコメントしています。
タイプ1:酒さ(しゅさ)
特徴として、顔の中心部(鼻・頬)に持続的な赤みやほてり、毛細血管の拡張が見られる慢性炎症性疾患です。進行すると、ニキビに似たブツブツや鼻の肥大(鼻瘤)を伴う場合があります。
対処法には、外用薬(メトロニダゾール、アゼライン酸)や内服薬、レーザー治療などがあります。刺激物やアルコール、急激な温度変化を避けることも重要です。
タイプ2:脂漏性皮膚炎
皮脂分泌が多い部位(鼻周り、眉間、生え際)に赤みとフケ状の皮むけが生じるのが特徴です。マラセチア菌という常在菌の増殖が関与しているとされています。
対処法は、抗真菌外用薬、低刺激の洗顔・保湿、ステロイドの短期使用が挙げられます。生活習慣の改善(睡眠、食事、ストレス管理)も効果的です。
タイプ3:毛細血管拡張症
皮膚の浅い部分の毛細血管が拡張し、赤い線状や網目状の模様が透けて見える状態を指します。頬や鼻に多く見られ、加齢や紫外線、アルコールなどが原因となる場合があります。
レーザー治療(Vビームなど)が効果的とされており、紫外線対策や血管を拡張させる要因(飲酒、辛い食べ物、サウナ)の回避も推奨されています。
タイプ4:接触性皮膚炎・アレルギー反応
化粧品、スキンケア製品、金属などの外部刺激やアレルゲンに反応して、赤み、かゆみ、腫れが生じるのが特徴です。原因物質との接触後に症状が現れることがあります。
原因物質の特定と除去が最優先の対処法です。パッチテストで原因を特定し、低刺激製品への変更を検討します。症状に応じてステロイド外用薬を使用することもあります。
髙桑医師は、「赤ら顔は一括りにはできない症状です。例えば、酒さを化粧品でカバーしようとすると、かえって刺激となり悪化することがあります。まずは専門医による正確な診断を受け、タイプに応じた適切な治療を行うことが大切です」と強調しています。
放置すると症状が悪化するリスクも
赤ら顔を放置すると、以下のようなリスクが考えられます。
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症状の慢性化・悪化:適切な治療を行わないと、赤みが定着し、元に戻りにくくなる可能性があります。
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肌のバリア機能低下:慢性的な炎症により、肌が敏感になり、他の肌トラブルを招きやすくなる場合があります。
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見た目への影響:酒さの場合、鼻の肥大(鼻瘤)など外見上の変化を伴うことがあります。
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精神的ストレス:見た目の悩みから、自己肯定感の低下やQOL(生活の質)の低下につながることも考えられます。
専門医への相談の目安
以下のような症状がある場合は、早めに皮膚科や美容クリニックへ相談することが推奨されています。
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赤みが数週間以上続いている
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市販品でケアしても改善しない
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赤みに加えて、ブツブツ・皮むけ・かゆみがある
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特定の食べ物や環境で症状が悪化する
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見た目が気になり、日常生活に支障をきたしている
よくある質問(Q&A)
Q. 赤ら顔は体質だから治らないのでしょうか?
A. いいえ、赤ら顔は適切な治療で改善できる可能性があります。今回の調査では31.0%の人が「体質で治らない」と認識していましたが、赤ら顔は原因に応じた治療法が存在します。酒さにはレーザー治療や外用薬、脂漏性皮膚炎には抗真菌薬、毛細血管拡張症にはVビームレーザーなど、タイプ別に効果的な治療が挙げられます。
Q. 赤ら顔にはどんなタイプがありますか?
A. 医学的には主に4タイプに分類されます。①酒さ(顔中心部の持続的な赤み・ほてり)、②脂漏性皮膚炎(皮脂が多い部位の赤みと皮むけ)、③毛細血管拡張症(血管が透けて見える赤い線状模様)、④接触性皮膚炎(化粧品などへのアレルギー反応)です。調査では76.7%の人がこの分類を知らないと回答しました。
Q. 市販の化粧品でケアしても大丈夫ですか?
A. タイプによっては逆効果になる場合があります。調査では52.3%の人が市販化粧品でセルフケアをしていましたが、例えば酒さの場合、化粧品の刺激で症状が悪化することがあります。まずは専門医による診断を受けることが推奨されています。
Q. 赤ら顔を放置するとどうなりますか?
A. 症状の慢性化・悪化のリスクがあります。適切な治療を行わないと赤みが定着して元に戻りにくくなったり、酒さの場合は鼻の肥大(鼻瘤)など外見上の変化を伴うこともあります。
Q. どのタイミングで皮膚科を受診すべきですか?
A. 赤みが数週間以上続いている、市販品でケアしても改善しない、赤みに加えてブツブツ・皮むけ・かゆみがある場合は早めの受診が推奨されています。正確な診断とタイプに応じた治療が改善への近道です。
アイシークリニックについて
アイシークリニックでは、形成外科専門医が赤ら顔のタイプを正確に診断し、肌質や症状に合わせた最適な治療プランを提案しています。
同クリニックは、新宿、渋谷、上野、池袋、東京、大宮の6院を展開しており、駅近でアクセスしやすい立地も特徴です。
Vビームレーザーをはじめとする最新の医療機器も完備されているとのことです。
詳細や予約については、アイシークリニック公式サイトをご確認ください。
各院の情報は以下のリンクから確認できます。
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