タカラベルモント「TBCA 2026」開催、優れたサロン・クリニック空間デザインを発表

tokila編集部

タカラベルモント株式会社をはじめとするタカラベルモントグループは、2026年7月24日にデザインコンペ「TBCA(Takara Business Creation Awards) 2026」を開催しました。このコンペティションは、理美容サロンやデンタル・メディカルクリニックの空間デザインにおいて、優れた作品を表彰するものです。

本イベントは、タカラベルモントグループがデザイン力・設計力・提案力の向上を目指し、今回で36回目の開催となりました。

デザインコンペ「TBCA 2026」の概要と審査体制

タカラスペースデザイン株式会社に所属する全国のデザイナーが手掛けた理容・美容サロン、デンタル・メディカルクリニックの中から、特に優れた作品を選出する目的で実施されています。

日本を代表するデザイナーや業界ジャーナルも審査に加わり、業界の動向を捉え、今後のコンセプトを探求する場としても機能しています。

今回のコンペティションでは、約100名のデザイナーが昨年4月から今年3月までに手掛けた作品の中から、一次審査で59作品が選定されました。

最終審査には、サロン部門9作品、クリニック部門5作品の計14作品がノミネートされ、デザイナー自身がデザインコンセプトや設計ポイントをプレゼンテーションしました。

審査員には、長岡 勉氏(POINT)、小嶋 伸也氏(小大建築設計事務所)、田中 亮平氏(G ARCHITECTS STUDIO)が外部審査員として参加し、塩田 健一氏(株式会社商店建築社 月刊「商店建築」編集長)がファシリテーターを務め、厳正な審査が行われました。

サロン部門 設計デザイン賞 金賞「salon L」

サロン部門の設計デザイン賞金賞には、「salon L」が選出されました。

6坪・1席のみの空間で、「安らぎ」「静けさ」「上質で特別な時間」を追求したプライベートサロンです。手作業のぬくもりを感じられる左官仕上げや木の素材感、自然光を活かした設計、温かみのある照明によって、心地よい空間が創出されています。

コンパクトながら壁によって機能を分散し、それぞれの場所に異なる役割と居心地を提供。左官壁とミラーに囲まれたセット面は、自分自身と向き合う特別な時間を提供するとタカラベルモントは説明しています。

審査員からは、「色の重なりが美しい」「隙間の使い方が秀逸」「壁や家具・光の配置などが計算し尽くされていて、狭い空間ながら奥行きを感じる」といった評価が寄せられました。

salon L

サロン部門 設計デザイン賞 銀賞作品

サロン部門では、金賞の他に4作品が銀賞を受賞しました。

Ii

数多くの指名顧客を抱える美容師による独立開業案件です。アトリエのようなミニマムな空間を目指し、既存テナントの構造的な特徴を活かしながら、素材や要素を加えてデザインが構築されています。

カラーコーンを型にモルタルで成形した脚を用いたオリジナル什器が配置され、空間全体に溶け込みつつ、作品のような存在感を放ちます。

Ii

MACHIDA

賑わう商店街の一角に位置する美容室で、父から子への世代継承に合わせて改装されました。「確かな技術・特別な時間・動かないこと」をテーマに、メインマテリアルには石を採用しています。

重さや不揃いといった石の特性に着目し、一つひとつ積み重ねることで生まれる存在感が表現されました。「神殿」をモチーフとした秩序ある空間構成により、日常から切り離された特別な時間が演出されています。

MACHIDA

muii

美容室の支店として計画されたネイル&フェイシャルサロンです。「素の美しさに還る」「忙しい日常から離れる静かなひととき」をテーマに、メインマテリアルには土を採用しました。

床のジュートやチーク材、石などの自然素材と組み合わせることで、落ち着きと温もりを感じられる空間を実現。中庭と回廊を中心とした放射状のレイアウトが採用され、移動の時間までも心地よい体験となるよう設計されています。

muii

TAI hair & spa

美容室の新規開業案件で、改装を重ねてきた古民家に新たな価値を加えたサロンづくりに取り組みました。古民家特有の質感や雰囲気を活かしながら、既存の間取りを引用したゾーニングにより、機能性を実現しています。

1階には開放的なセット面とシャンプーブース、2階には個室のスパルームを配置。床組の一部を解体して吹き抜けを設けるなど、建物の魅力を引き出しながらサロンとしての機能性を実現しました。

TAI hair & spa

サロン部門 設計デザイン賞 審査員特別賞

サロン部門では、以下の3作品が審査員特別賞を受賞しました。

商店建築賞「OAK STAND」

サロン専売化粧品の販売を主軸とし、美容師がカウンセリングや頭皮診断を行いながら商品を提案する新しいスタイルの美容室です。「スタンディングバーのように気軽に立ち寄れる空間」をコンセプトに、物販スペース、受付カウンター、施術ブースを段階的に配置しています。

多様なブランドの化粧品を取り扱うことから、商品を魅力的に見せるディスプレイ計画を重視。さまざまな色を受け止める背景としてダークブラウンを採用し、それぞれの個性を引き立てながら調和する空間が創出されました。

OAK STAND

小大建築設計事務所賞「un chalett」

街道沿いの種苗店跡を改修した新規開業案件です。シャッターが下りた店舗が並ぶ通りに、再び開かれ、地域に根ざした居場所となることを目指しました。

道路と平行に設けた壁によって空間を二分し、シャンプーブースやバックヤードを壁の裏側に配置することでプライバシーを確保。セット面は道路からの視認性を高め、街とのつながりを感じられる構成です。

角材によるリズミカルな意匠が空間構成を際立たせるとともに、全面をベニヤ仕上げとすることで、温かみのある空間が実現しました。

un chalett

G ARCHITECTS STUDIO賞「room.shinsaibashi」

大阪・心斎橋に計画された個室型美容室の支店出店案件です。かつて長堀川に架かっていた「心斎橋」の歴史に着目し、その記憶を空間に重ね合わせることで、地域性を感じられるデザインを目指しました。

60坪に6席というゆとりある空間の中で、お客様は待合から通路を通り、それぞれの個室へと向かいます。個室の手前には水辺を模した空間を設け、小さな橋を渡って入室する構成とすることで、施術への期待感と特別な体験を演出しています。

room.shinsaibashi

クリニック部門の受賞作品

クリニック部門では、金賞1作品、銀賞2作品が選出されました。

金賞「もりおか眼科」

もりおか眼科

銀賞「白戸眼科」

白戸眼科

銀賞「烏山すぎさき眼科」

烏山すぎさき眼科

その他の特別賞

コンペティションでは、設計デザイン賞の他に、以下の特別賞も設けられました。

  • ジャーナル賞: 理美容業界専門誌各社が独自の視点で選出する特別賞です。

  • サステナブル空間賞: 持続可能な社会の実現に向けた取り組みを評価する賞で、サロン部門では「TAI hair & spa」、クリニック部門では「柏の葉キャンパス矯正歯科」が受賞しました。

  • TB-PLUS TABEちゃん賞: タカラベルモントが運営する理美容サロン向けポータルサイト「TB-PLUS」における、理美容師による投票で決定する賞です。「クラッチヘアデザイン」が選ばれました。

審査員からの総評と今後の展開

総評として、審査員からは「それぞれの提案の完成度が高く、設計者が何を大切にしながらプロジェクトに向き合ったのかが空間から伝わってきた」「新たな発見や学びが多く、自身の視野を広げる機会となった」といったコメントが寄せられました。

また、「個性豊かなデザイナーが多く在籍しており、一つひとつの提案に独自の視点や考え方が感じられた」「デザイナー同士が切磋琢磨しながらデザインに向き合う姿勢や情熱に感動した」という声も聞かれました。

タカラベルモントは、このコンペの受賞作品やエントリー作品を、同社のホームページの他、ショールームや展示会、営業ツールなどで紹介していく予定です。

タカラベルモント株式会社について

タカラベルモント株式会社は、1921年10月5日に創業しました。大阪本社(本店)を大阪市中央区東心斎橋に、東京本社を東京都港区赤坂に構えています。資本金は3億円、従業員数は1,626名(2026年3月31日現在)です。

事業内容は、理美容・化粧品事業とデンタル・メディカル事業を展開しています。

同社は2021年10月5日に創業100周年を迎え、「美しい人生を、かなえよう。」というパーパスを制定しました。持続可能な社会を目指し、「美と健康をかなえる」プロフェッショナルとともに進化し続けています。

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