PEPPER LIKES調査、海外インフルエンサーが「知るべき日本製品」1位は化粧品と発表
株式会社LIFE PEPPERが運営する海外インフルエンサーマッチングサービス「PEPPER LIKES」は、訪日客が支持する日本通の海外インフルエンサー176名を対象に、「もっと海外に知らせるべき日本製品は?」というアンケート調査を実施し、その結果を公開しました。
調査の結果、第1位は化粧品、次いで第2位が菓子、第3位が飲料となり、日本の化粧品市場が海外インフルエンサーから特に注目されていることが明らかになりました。

調査背景:インバウンド消費が日本の市場成長を促す
この調査は、日本の産業市場全体および化粧品市場が微増傾向にある中で実施されました。矢沢経済研究所の調査によると、全産業の国内出荷額および海外輸出額は、コロナ禍から回復しつつも微増にとどまっています。
少子高齢化により国内市場の大幅な伸びが期待できない一方、訪日外国人によるインバウンド消費は、国内経済を活性化させる重要な要素とされています。

同様に、化粧品市場も国内出荷額・海外輸出額ともに微増の傾向が示されています。日本化粧品工業連合会によると、化粧品市場におけるインバウンドの割合は全体の20%に達すると言われています。
2025年以降、少子高齢化による化粧人口の減少が予想される中、訪日客による購買行動が化粧品市場の成長率を左右する可能性が高いと分析されています。

実際に、訪日客による化粧品の購入率は高い傾向にあります。博報堂が2024年に実施した調査では、訪日客が買い物で使う金額のうち、化粧品が占める割合は、韓国で53.4%、中国で31.4%に上ることが示されました。
この調査における国別ランキングは、1位:韓国、2位:中国、3位:タイ、4位:インド、5位:アメリカの順です。

調査結果:海外インフルエンサーが勧める日本製品とスキンケア
「PEPPER LIKES」が実施したアンケート調査では、20代から50代の日本好きの外国人男女176名(ナノインフルエンサーからマイクロインフルエンサー)が対象となりました。
対象者の国籍はオーストラリア、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、ポーランド、スロバキア、US、チリ、メキシコ、UK、カナダ、ジャマイカ、スリランカ、シンガポール、中国、韓国、台湾、香港、マレーシア、タイ、インド、パキスタン、フィリピン、インドネシア、ベトナム(計26か国)に及び、2025年6月から7月にかけてインターネット調査で実施されています。

「日本の商品で『これはもっと海外に知られるべき』と思うものがあれば教えてください」という設問に対し、第1位のカテゴリーは化粧品であり、主にスキンケア製品が多く挙げられました。
具体的には、花王のビオレ冷却シリーズ、キュレルの潤浸保湿シリーズ、資生堂のアネッサ・パーフェクトUVミルク、パワーホワイトニングマスク、SK-IIのフェイシャルトリートメントエッセンス、ロート製薬のメラノCCシリーズ、athletiaのコアバランスオイル、SHIROのサボンハンド美容液やオードパルファンなどが多数選ばれています。

スキンケア製品に見られる3つの傾向
調査結果から、海外インフルエンサーが評価する日本のスキンケア製品には以下の3つの傾向が確認されました。
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季節の悩みに対応する製品
高温多湿な日本の風土から生じる暑さや紫外線対策として、冷却シリーズやUVケア、美白製品が評価されています。アンケートが夏に実施されたことも、この傾向に影響している可能性があります。

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深刻な肌悩みに働きかける製品
花王のキュレル敏感肌専用ラインは欧米圏のインフルエンサーに特に評価されています。また、日本では美白製品として展開されているロート製薬のメラノCCは、訪日客からはニキビ跡ケア製品として注目されています。

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ナチュラルコスメと日本独自成分への関心
アシタバ葉・シソ葉エキス・コメ発酵液を主成分とするathletiaや、日本酒発酵酵母を主成分とする<酒エッセンス>と呼ばれるSK-IIなど、自然成分や日本由来成分を配合した製品が高い評価を得ています。

訪日客の化粧品購入は「旅マエ」に決まる戦略的支出
「PEPPER LIKES」は、日本のスキンケア製品が持つ市場価値をさらに高める可能性を指摘しています。同社は、海外インフルエンサーのリアルな声や分析に基づく発言が、日本スキンケア製品への親近感を高め、ブランドイメージ向上、ひいてはインバウンドによる市場活性化に貢献すると予測しています。
海外の消費者の購買行動パターンを見ると、日本を除く欧米やアジアの消費者では、72%が製品の成分効果を、60%以上がブランドによる成分の原産地表記を「旅マエ」(旅行前)に調べていると報告されています。CosIng(EU)、ChinaCosIng(中国)、ファヘ(Hwahae)(韓国)といったプラットフォームで成分調査が行われ、その後、日本や化粧品に詳しいインフルエンサーのサイトで製品情報が深掘りされる傾向があります。
博報堂が2024年末に実施した調査でも、化粧品を好む中国・韓国・米国・タイ・インドの5か国では、訪日時の購入決定タイミングが圧倒的に「旅マエ」であることが示されました。

訪日客が化粧品を購入する際、価値を厳しく見極め、納得できる製品を購買リストとしてリスト化し、訪日時に「投資する」行動パターンを取る傾向があると同社は分析しています。化粧品は「戦略的支出」のカテゴリーであり、単なる円安による安価な製品や旅の思い出としての出会い型の製品ではないと強調されています。

「PEPPER LIKES」は、訪日上位国のインフルエンサーマーケティングを通じて、事業者様の商品・ブランドの知名度向上を支援しています。オンラインでの顧客接点構築により、消費者の来訪や購買に繋げることを目指しています。
新サービス「PEPPER LIKES x リサーチ」で海外の最新トレンドを把握
「PEPPER LIKES」は、海外ユーザーへの「リサーチ」を通じて生の声を集め、広告主の製品やサービスの魅力を伝える方法を発掘する支援を開始しました。この新サービス「PEPPER LIKES x リサーチ」は、マイクロインフルエンサーを中心に30,000人を超える多国籍・マルチジャンルのインフルエンサーリストを活用し、海外の実態調査を可能にするものです。

アンケートによる定量調査とインタビューによる定性調査の2種類が提供されています。例えば定性調査では、日本企業からの「どの製品が喜ばれるか」「どう伝えたらよいか」「どの媒体で伝えたらよいか」といった質問に対し、海外ユーザーが「最近こういうアイテムが人気」「こういう見せ方が刺さる」「消費者はここで情報収集をしている」などと回答します。
トレンドに敏感なインフルエンサーならではの視点から、効果的な訴求軸や訴求方法の特定が可能になるとされています。
「PEPPER LIKES」が提供する独自リサーチのメリットは以下の5点です。
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現地目線で「海外に刺さる」情報を収集できる
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「SNSを知り尽くす」プロによる回答が得られる
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定量調査だけでなく、「定性調査で深堀り」が可能
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インフルエンサーによる「企画提案」も受けられる
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気に入ったインフルエンサーに「PR依頼」もできる
実際に、化粧品ブランドが「PEPPER LIKES」を活用した事例では、通常広告と比較してCVR(コンバージョン率)が2.5倍になったと報告されています。これは、他国では珍しい<温めながら毛穴汚れを落とし、肌も潤わす>ホットクレンジングジェルの特徴をインフルエンサーが丁寧に訴求した結果、1投稿で1800いいね、337シェアを獲得し、商品理解と認知拡大に繋がり、台湾・シンガポールをはじめとするアジア圏でのヒットのきっかけになったとされています。
株式会社LIFE PEPPERについて
「PEPPER LIKES」を運営する株式会社LIFE PEPPERは、海外進出支援事業、海外マーケティング事業、海外ブランディング事業などを展開しています。
会社概要
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所在地:〒104-0045 東京都中央区築地3-1-10 Shinto GINZA EAST 6F
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代表取締役社長:斉藤 諒
「PEPPER LIKES」の詳細は、以下のサイトで確認できます。
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